プリンタで苦戦中(予告編)

職場では,CanonのLBP3210というプリンタを使っている。

WinXPマシンの1つにUSBで接続されており,共有設定をして,LAN上の他のWinXPから印刷できるようにしている。ごく一般的な構成であろう。

しかし,時々,他のPCから印刷できなくなるときがある。しかも,印刷できるPCとできないPCがあるのだ。そんな時は,プリンタサーバとなっているPCを再起動すると印刷できるようになることが多い。

実は,恥ずかしながら最近まで知らなかったのだが,WinXPの共有機能には,他のPCからの接続を受けつける数に上限があり,Homeエディションでは,5つまでだそうである。そりゃ,印刷できなくなるわな。しかも,再起動すれば,いったんリセットされて数え直されるわけだから,印刷できるようにもなるわけだ。

で,以前から,Sambaでファイルサーバとして使っているLinuxマシンに,プリンタもつなげないものかと思っていた。そもそも,ずーっと以前(Win98の頃)は,ファイルサーバのLinuxマシンにつなぐ設定をしていた。が,プリンタの機能の高度化により,純正ドライバ(=Win用)でないとうまく動作しなくなったり(プリンタの状態を監視する機能等のための双方向通信とか…),店舗が増えて使用するプリンタの種類も様々となり,全部を同じように設定できなくなったり,WinXPになってWindows機につなぐ分には設定がしやすくなり(ドライバ入れてプラグ&プレイ,順序は逆のこともあるが),各店舗で模様替えをしたり,PCの入れ替えがあった際に,PCに詳しくない人でも設定できるので,WinXPにつないで共有しとけばいいじゃん,ということになり,Linuxサーバにはつながなくなったのだった。

…上記のあたりまでは,前任者の方がやっていた時代で,上に書いた説明は自分の認識なのだが,実際にはもっと異なる事情があったのかもしれない。ともあれ,プリンタはLinuxサーバにはつながないものとなった。

そもそも,ずーっと以前にLinuxマシンにプリンタをつないでいた頃は,まだ,cupsとかは無かった時代である(たぶん)。無かったは言い過ぎかもしれないが,少なくとも,広まってはいなかった。linux上では,Samba経由の印刷データを,汎用のドライバで処理していただけのはずだ。使っていたのは,新しくてもVine2.xとかであった。サーバは詳しい人(=担当者1名)のみが操作できる世界で,他の人は,怖くて触れない(間違って電源を切っちゃダメよ!)ものだった。サーバの電源をOffにするために,わざわざ担当者が当該店舗に出向いて,telnetでログインして,shutdown -h nowするような状況だったわけである(ま,面倒だからファイルにアクセスしていない状態で電源ボタンを長押しして切ってしまうことも多かったのだが→ごめんよ,ハードディスク)。

話はそれるが,比較的最近になって,acpi等のおかげで,電源ボタンを押せばシャットダウンするような設定ができるようになった。前からできたのかもしれないが,現在の担当者(=me)が,そのようにできることを知り,設定したのは,つい2年くらい前のことである(Vine3.x/4.x)。最近(Vine5.x)では,デフォルトでそうなっているようであるが。

で,話を戻すと,前から,以前のように,Linuxサーバ機にプリンタを接続できれば,プリンタをつないでいるWinXPをわざわざ起動しなくても印刷できるようになり,便利であろうとは思っていたのだが,最近になって,上記のようにWinXPの共有では接続数に限りがあることが発覚したので,一念発起して,設定してみようと思い立ったのである。

が,なかなか一筋縄ではいかないのである…。